数日前にやっと新しいウェブサイトを
構築して、完成まで至っておりませんが
公開してみると、私のサイトを訪問してくださっている方は介護のページからがほとんどでした。
改めて、オランダの介護が日本でも注目されていることを知ることができました。
ご訪問、ありがとうございます。
さて、私は2018年よりオランダ国内における
介護現場のご視察をアレンジしてきました。
コロナパンデミックの際には、このサービスはすべてお休みさせていただいておりましたが
欧州ー日本間の渡航規制が完全に撤廃になったことからこの秋をめどに、介護視察のアレンジを再開いたします。
***私が介護視察のアレンジを始めたきっかけ***
2017年の5月に
父は認知症を経て肺炎で他界しました。
アルツハイマー型認知症ではなく
前頭側頭型認知症ということで
治療も難しく、家族としては、困難な数年をすごしました。
私の苦しみは
自分の都合でオランダにいることや
親の介護に直接かかわれないことや
休みの度に実家に帰っては症状の
進んだ父との対面、母の苦労など、
どうにもならない悩みを抱えて
混沌とする気持ちの整理の難しさ
子としてどうしたらいいか、
また、仕事にもいっていたので、
気が付けばうつ状態に陥っていました。
2016年に退職をし
最後の1年間を父と過ごす時間を持ちました。
そして
2017年の5月のある日に親子の日は
最後となりました。
すべてが終わってみて、振り返ってみると
同じ世代の同じ悩みを持つ人たちと
共有できることがあるのではないか、とか
オランダと日本の違いについて
考えるようになりました。
父の介護中も時間があれば、オランダの前頭側頭型認知症治療について、また、介護施設での勉強会に参加して、子として、父にできることを探りました。
その知識が数年後に日本からの介護視察の方を
ご案内する素になるとはもちろん当時は知りませんでした。
***視察アレンジのきっかけとなったこと***
2018年の初夏、
B&Bのメールアドレスに一本のメールが来ました。
介護施設の視察を手伝ってくれる人を
誰かしりませんか?という質問でした。
宿屋に介護?
また不思議なご縁でしたが、
その質問にたいして、適任者をすぐに思いついたので、友人の中村文美さんをご紹介しました。
この時のご視察が約20か所でしたが
中村さんの通訳、そして、私は訪問先探しの準備を担当して一か所もキャンセルがなく無事終わることができました。
この経験を二人で行ってみると
やりがいがあり、
自分たちの経験がとても役に立ったと
充実感に満たされました。
中村さんは日本の母親を、そしてオランダ人パートナーの
義両親の介護、看取りを経験しており
自分たちの経験と知識が生かされることに
やりがいを感じました。
その後は、
日本の大学
介護現場の方々から依頼を受けて
オランダ国内の介護現場をまわっております。
***なぜ、我々に仕事がまわってくるか***
簡単にいいますと
料金が他所より安いということでした(お客様談)
サービス内容と
料金が一致したのが、
私のところだった、ということで
最終的には、料金関係なく、私たちに依頼したことが
とてもよかったと感想をいただきました。
***常に正直でいたい***
教育でも介護でも現在、オランダへの注目が続いています。
日本はできないのにオランダはどうしてできるのと
時に過度な期待や、人からの不確定な情報をもとに
日本が非常に遅れているというご意見、それを鵜呑みに
したオランダ人から馬鹿にされたりと
色々とありました。
正直、日々のニュースをみていると
オランダも困難な時期を迎えておりまして
在宅介護がすすんでいるのは経費削減のためだとか
在宅の高齢者の食事時間が守られていないことや
通いのデイサービスで十分なサービスがうけれないなど
ニュースもみかけます。
日本のほうがマシなんじゃないかと
思うこともあります。ここは我々嘘はつきません。
そんな中で
街中にある、小さなデイサービスに皆でいってみて
オランダ側日本側との意見交換などしてみると
気が付くことや、新たな発見があります。
そういったことを日本に持ち帰ってもらえることを
期待して、日々、情報収集に努めております。
長くなりましたが、
次のブログでは
我々が訪問した先のことを綴ってまいります。
なお、介護施設訪問アレンジへのご質問は
こちらで承っております。
https://www.tree-of-light.nl/contact/
Shoko