文学と旅の世界に惹かれる。 - Tree of Light Flower Essences & B&B 日常を楽しく

今回ローマへと向かったのは、聖なる階段、The Holy Stairsを見るためでした。この階段はキリストが最後の日、死刑判決を受けた際に降りた階段で、その血は大理石の階段に染みとなり残っているといわれています。

キリストが十字架に架けられたのはローマではないですよね。ハイ、中世にエルサレムからローマへと運ばれたのだそうです。
どうやって持ってきたんだろうか？と思うのですが、ローマにはエジプトから持ってきたといわれるオべリスクもあり、いろいろなものを遠方から運んできているわけですが、どうやって？と聞きたくなります。クレーンもトラックもない時代の話です。。

さて、この聖なる階段はクリスチャンにとって特別な意味があり、人がこの階段を歩いてあがることはありません。膝で一段一段を上がっていきます。この教会、　には階段が他にもあり、クリスチャンではない方はそちらを利用して上がっていきます。

このお写真に写っているシスターの右手にはロザリオがあり、キリストの血とされている場所をそっと触られておられました。

わたしはクリスチャンではないので、階段の下でしばらく時を過ごさせていただきました。

実はこの階段は過去３００年の間、オリジナルの状態で公開されたことがなく、今年はイースターから60日間限定で大理石の階段が
公開されるとあって、連日、長い列と聞いていました。朝5時半に起きて、宿を出発し、6時20分にこの教会に入ったときはすでに10人未満の方々が祈りながら階段を進まれていて、厳かな雰囲気にのまれました。

この階段の一番上にはお部屋があり、そこにはこう書かれています。

この場所以外に聖なる場所なし。

このお部屋には歴代法王のみが入れるそうで、とても秘密めいています。

旅のきっかけはオランダ文学でした。

私がこの階段のことを知ったのは大好きなオランダ文学、天国の発見がきっかけでした。

翻訳をされたのは、アムステルダム在住の長山さきさん。さきさん、とはこの本をきっかけに知り合うことができ、ローマから、聖なる階段もみれましたーと伝えることもできました。
この時代に生きて、このような交流ができることも奇跡だなあと思いますし、ローマのいろいろなことをみたいなと、思わせてくれた本に出会えたことも幸せでした。

この本に出会ったことで、誰にでも避けられない、決まった運命、宿命があるんだろうなと思うようになりましたし、
どうして自分が今、ここにいるのか？
スピリチュアルな世界に引き込んでくれたのもオランダ人の作家が書いたこの本でした。

実は長山さきさんに初めてお会いしたときに、この本を2冊譲っていただき、その際にサインを頂いたのです。

日付もいれましょう、ということで書いた日付が１０月。あ、間違えちゃったとおっしゃったんですが、その日にちが
母の誕生日であり、祖母のお葬式で煙になった日でした。

あ、これも意味があるんだろうな、と思い、さきさんと笑った記憶があります。

そして、その後、さらなる驚きは、

私は公的支援を受けての起業でしたので、起業日は役所が決めたのですがその日も、母の誕生日でした。

母が生まれ、産んだ祖母が骨になった日に自分は起業することとなり、

その日をさきさんが先に、サインと共に記入してくださったのも、見えない力が働いたのかなという不思議な気持ちになりました。

辛いことがあっても見えない誰かが側にいてくれることを感じて、不安が軽減されたものです。

その後もこの本が相変わらず好きで、ローマにまた足を踏み入れた訳です。

旅する度に不思議な経験をするのですが、今回もまた、誰かに見守られていた感が強くて有難いと思いますし、幸せな事と思っています。

現在はブログやインスタなどの写真や情報をきっかけに旅にでるスタイルも増えましたし、SNSに載せるために旅にでる方もいらっしゃいます。